風水気学研究所(御堂龍児事務所)

風水とは、大地を流れる<気>を読み取り、コントロールする技術であり、自然と人間の調和を考える「共生の思想」なのです。

10月

風水の巨匠、黄奎光老師逝く

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私の長年の師匠だった黄奎光老師がお亡くなりになりました。10月5日に永眠されました。享年93歳でした。
先週の23日にお葬式があり、台湾に行っておりました。
台湾ではなくなってから2週間ほど、納棺したまま個人の死を哀悼します。その為、日本人の感覚では葬儀が遅いような気がしますが、台湾では普通のことです。

思い起こせば、老師とは25~6年のお付き合いでありました。
老師にはかつて300人あまりのお弟子さんがいて、毎週土曜日の夜に講義をされていました。
老師は八客(ハッカ)語のなまりのある台湾語で話をされるので、当時、私にとってはほとんど聞き取れず大変な思いをしました。
その頃は、話を聞くというよりも、友人を作りに参加していたようなものです。
はじめは私のことなど気にも掛けていない様子でしたが、頑張って1年通いきった頃から、私にも話しかけてくれるようになりました。実は黄老師は片言の日本語を話せたのです。
それまでは、私の様子を伺っておられたのでしょう。
ま た、その後、いろいろと親しくさせていただき、日本に来られた時には、「ウメアメはもう終わったのか?」と私に尋ねるので、何のことだろう??と思いなが らも、あっ!「梅雨」(つゆ)のことかと分かり、ええ、もう過ぎましたね、と答えたことを思い出したり、当時日本に留学していたお孫さんを連れて、一緒に 遊びに出かけたことなど、風水の勉強でお世話になった以外にも、プライベートなお付き合いも長かったなぁと、いろいろと思い出しました。

老師は10年以上も病床に伏しておられましたが、古い兄弟子達は皆揃い、昔のお弟子さんの数からすると少ない感じはありましたが、皆で黄老師の思い出話に花を咲かせました。
最後は、ここに集まった兄弟弟子と老師の残してくれた『山川哲学研究委員会』をしっかりと維持して風水を伝えていこう、それが老師への花向けだということで、老師の死を悼みました。
写真の兄弟子は李さんといって老師に50年もついていた強者です。

黄老師、安らかにお眠りください・・・

きんぽうさん

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先日、ある男性の方から少し変わった相談がありました。
最初は地理風水についての質問などをされて、なかなか本題に入らないのです。
少し経ってから「あの・・・、少し変わった夢を見たのですが、先生は夢で見たことを信じたりしますか?」とようやく本題の相談を話し始めました。
「夢におじいさんっぽい人が出てきて、『きんぽうさん』というんですよね、それから水晶が土の中から出てくるビジョンが出てきたりするのですが、自分で調べてもよくわからないので相談に来ました」
ということでした。
彼は石鹸に関する仕事をしていて、いい物を作るにはいい水が必要なのだけれど、今回の夢と何か関係があるのか?ということでした。
私は「きんぽうさん」は長野県にある金峰山であり、山梨県側では「きんぷせん」というからその場所のことだろうとお話しました。
結果、一緒に行くことになりました。

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山ではちょうど紅葉が始まっていて、実にきれいな時期です。
紅葉目当てか、平日なのに凄い人手です。
金峰山の頂上には五丈岩と言われる大きな岩がそそり立っています。
写真では、山の頂に突き出ているのが、その五丈岩です。
もし、龍脈で看るとちょうど富士山から来ている龍脈がここで大きくうねって走り方を変えたという印になる石です。ある意味、龍脈の背中のヒレにあたります。角ではありませんね。
この地の祖山となる富士山は少し頭が見えただけでしたが、それでも十分満足です。
五丈岩からは写真に見るようなはっきりとした龍脈が続いているのがわかります。
脈→節→脈→節と、その変化が見ていて面白いものです。

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さて、問題は、ここまで来てまだ石鹸に関するヒントが何も見つかっていないということです。
龍脈を眺めているうちに、ああ、この脈を歩けということかな、と思いました・・・
彼が夢で見た他の地名なども辿っていくと、どうもそれはこの金峰山のかつての修験の道のことを示しているようです。
かつての修験者は、山を熟知していい水のありかを知ったり、丹(水銀)の鉱脈を探したりしていましたが、山を歩き尋龍点穴(龍脈を尋ね歩き龍穴を探す)ということからすれば地理風水師も大きな意味では修験者といえるかもしれませんね。
石鹸にはいい水は欠かせないでしょうから、その辺りももしかしたら・・・という感じです。
次回は、その金桜神社~水晶峠を経る修験の道を龍脈沿いに辿っていきたいと思います。
・・・でも片道7時間もかかるんだよね。

今回のルートは車で朝6:30新宿発~中央道勝沼インターを降りて川上牧丘林道をずっと北上して9:30大弛峠着、ここから歩いておよそ2時間30分でした。
(ゆっくり歩くと3時間くらいかかります)
ただ大弛峠では、金峰山への入り口の看板がわかりにくいのでお気をつけください。
ガレ場があるのできちんとした装備で行くことをお勧めいたします。