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御堂龍児の地理風水
 地理風水とはなに?


 地理風水とは古代、中国の人々が自然と共に生き、自然の一部であったころ、実際に体験してきたことを体系化したものです。
 人々は森の中で草木がある特定の所だけにいつも生き茂り、キノコなど森の幸が豊富に採れることに気づいてきました。又、あるところに作物を植えたところ、他の田畑よりも良質で豊富に採れることを知りました。
 又、原因も分からず体調を崩していた人がある場所に移り住んでみたところ急に体調が良くなり、仕事もうまくいき、富にも恵まれるようになりました。もちろん、子孫も繁栄して幸せに終えることができました。こうして、人々はすぐそばに住まいながら全く違う結果が出ることを不思議に思い、見えない土地の聖力というものを肌で感じることとなるのです。そこで、人々はそのような地を研究し探し出す技術を持つ人(風水師)が現れ、とても尊敬されるようになってきたのです。
 その後、皇帝や将軍もそのような地を風水師に探させ城や墓を建て、国の強化と子孫の繁栄を託しました。土地には目には見えないが聖力があることをこの時代の人々はよく知っていたのです。そして、その偉大な聖力を味方にするために国中から優秀な風水大師(風水師の中の風水師)を集め重要なポストに就かせ、自分たちの力を伸ばしてきたのです。このような聖力を持つ最高の土地を探し出すことを「尋龍点穴(じんりゅうてんけつ)」といいます。
 皇帝や将軍は争って腕の良い風水大師を見つけ出し、本当に力のあるものには高額な財を与えていきます。同時に風水大師もみな競って腕を磨くようになりました。この時代の風水師によって、風水というものがきちんと体系化され、学問として広く学ばれるようになってきたのです。
 隋の時代以後から唐の初期にかけてです。
 以後、風水師が皇帝や将軍にアドバイスをし、戦いの陣地の決定や決戦の地や日にちなどの指示、その後の街造りや国造りなど大切な仕事を行っていくようになっていくのです。
 しかし、ここで問題になってくるのが、風水がいい場所で誰もが同じ場所で成功するとは限らないということです。
 植物と同じで成長するのに最適な地があるように人間にもあります。高山植物を都会で育てるのが難しいように、又、熱帯植物を北海道で育てるのが無理なようにです。
 よく街で見かけるように前のレストランはあまり繁盛していなかったのに、今度入っ た美容院はとても繁盛しているというのもこの土地の利に関係します。また、住居に適する土地、会社に適する土地、若者向けの土地、老人向きの土地など土地にはそれぞれ個性があります。とても面白くもあり、また選択が難しいのも事実です。
 このように、住む人と土地の相性をも看ていくのも風水師の仕事なのです。
 もっと大きく目を向けると、風水のリズムは大自然のリズムですから、そのリズムを知った時には、不思議と社会の動きまでもがみえてくるのです。



 新刊「心を癒す風水パワースポット45」


 久しぶりに私の風水の本が出版されます。
 タイトルは「心を癒す風水パワースポット45」(講談社)です。
 この本は、私が日本全国の龍穴や大地の霊力(パワー)の溢れる場所を廻って、選りすぐりのいい場所を紹介したもので、今までとは違って詳しくポイントをお教えしています。
 以前に別著で紹介したことのある場所もあり一部重複していますが、今回は違った切り口で具体的にどこの場所かをポイントを絞り、さらにその土地とどのように接するとよいかということまで細かくアドバイスをいれているので、なかなか面白く読んでいただけると思います。
 既刊の「風水開運学」(ごま書房)を読んで既に行ったことのある場所でも、もう一度「心を癒す風水パワースポット45」を参考に、是非いい場所を廻っていただきたいと思います。
 きっと新しい発見があることでしょう。
 そして大地とつながる大きな力に驚かれるはずです!



 地理風水の山の看法


 風水は奥が深く、その習得には時間がかかります。
 中国や台湾の風水師の間では「龍脈三年、龍穴十年」(龍脈を見つけられるのに3年かかり、龍穴のポイントを正確に示せるまで十年かかる)ということわざがあります。
 私も「尋龍点穴」を完全に習得するまで六年の年数がかかりました。確かに大変な苦労を味わいました。
 せっかくですから、ここでは時間とお金をかけなくても、もっと簡単にできる地理風水の山の看法を紹介しておきましょう。


@ 四神相応の形を探す
A 木・火・土・金・水の形の山を探す
B 特長となる形の山を探す


 @とAについては「心を癒す風水パワースポット45」を参考にしていただき、ここではBの特徴となる形の山を探す方法について説明していきましょう。
 次の図を見て下さい。






 ちょっと何の絵かわからないですね。
 でもよく見ると三台山とあります。実はこの三台山がこの地形の特長ですが、それは次の写真のような形です。






 ちょうど書道などで使う筆置きに似た形です。ですからこの形の山がある龍穴やパワースポットからは筆を使う人、つまり書記官や頭がよく勉強家の人が出てくる力があるという目印なのです。
 こういう目印となる山を探すのが風水の基本です。
 次にこういう不思議な形の山が正面に来て、かつ後が高く、左右を「砂」に囲まれる四神相応の地を探していくとハッとするような気のよい場所が見つかります。




 東京都内のビルの風水診断


 ここまでで、大まかな土地の看方や山の看方のポイントがわかってきたことでしょう。
 このように山の形からいい場所か悪い場所かを看ていきますが、その応用でビルや街の道を看てその吉凶を判断していくのが風水です。
 これは「共通する形には同じ意味が生じる」という考え方でみていきます。―― これが私の地理風水の大事な点であり、秘伝ともいうものです。


 最近、いろんな意味で話題になっている「六本木ヒルズ」を看てみましょう。
 六本木ヒルズの全体の方位は東の座山(東から西へ向く)となっています。座山というのは、出入り口や玄関がどの方向に向いているかということですが、つまり六本木ヒルズに入ってくる気はどこから入ってくるのかということをみています。
 ここでは、長くなりますので細かい説明は省略させていただきますが、簡単にいいますと、この東の座山ですと今の運(下元の運)からみると運はある方位となりますので、この気の流れがうまくヒルズ全体に流れていれば活気があり、運にも乗っている場所ということになるのです。
   しかし、この中を実際に歩いてみると大変気になることが幾つもありました。
 まずぱっと目に入ってくるのが高さ十メートルもある巨大な蜘蛛のオブジェです。これは「世界中から人が集まり、新たな情報を紡ぐ場の象徴」として置かれているようですが、私の風水の看法ではクモは「人の足を引張る、邪魔をするもの」という意味があります。また「客足が遠ざかる、誰もいない」という意味もあります。
 想像してみてください。掃除をしていない家や、人が住んでいない家にはクモがたくさん網の巣を張っているでしょう。
 ―― 実際、最近のいろいろな事件などで悪い方のイメージが付き、足を引張られています。
 次に出入り口に行ってみると、大きな問題点があるのがわかります。それはビルの大きさに比べて出入り口が小さく狭いということです。
 ビルの出入り口は人で喩えると「口」であり、「鼻」であり、息をするところです。ここが小さければ、活動力がなく活気も出にくいということで、せっかく運があっても気をうまく取り込むことができないので、当然に商売やビジネスにはいい意味が出てきません。
 ―― 最近の六本木ヒルズには活気がないのもそのせいでしょうか。
 その他にもヒルズ中央の広場にある水の流れるオブジェの位置や動線なども看ていきますが、今回は風水の概念をわかっていただくのが目的ですので、この辺にしておきましょう。結局、私の看たところ六本木ヒルズは大きな気の流れに乗っていないという診断結果となりました。
 いいことはどんどん言ってもいいのですが、悪いことはあまり言うべきでありません。
 皆さんも時間があれば、こういう風水の目線で今話題になっているスポットを看にいってみてください。